こもれび朗読会・・・テーマは「おくりもの」
先月の24日に母がヘルニアの手術をしました。リハビリを含めて約一か月の
入院になる予定でしたが、術後が順調で、予定より早く15日に退院しました。
翌16日は大阪にいた頃お世話になった朗読ボランティア「こもれび」の
年に一度の朗読会の日でした。
あまりのタイミングの良さに母に感謝しましたよ。
とはいえ、当日は午前中に母に付き添って買い物をし、掃除やお昼の用意をして
出かけると、開演時間にちょっと遅れてしまいました。
まず最初に感じたのは、全員レベルアップしていること。
今まではアクセントに悪戦苦闘(一応ちょっとだけダジャレ)していた皆さんですが、
そこを取っ払い、自分たちが普段喋っている言葉に原稿を変えていました。
アクセントに縛られない分のびのびと読めていて、味もあれば、聞く人の心に
染み入る声が出せていて、感動しました。
最後の作品「マツミヤ最後の客」に関連して、パンとお茶が振る舞われ、
その時間にお客様の感想を聞くという、これまた新しい試みをされてました。
リスナーの方やそのお連れの方が、「いつものCDで聞くのと違って
生の声を聞くと温かみを感じてとてもよかった。」「もっと大勢の視覚障害者に
聞きに来てほしい。」など、次々に感想を述べられました。
それに続いて、中学生と高校生のお子さんを持つ方が、
「今の子供はスマホやタブレットなどをずっといじっていて脳が疲れている。
そのせいで、疲れやすくて気力がない。
そんなわが子に本を読んでやると、すごく落ち着くと言って中学生なのに
もっと読んでほしいとせがんでくる。うまく言えないけれど、
テレビやラジオから聞こえる電気を通した声に慣らされていると、
生の声がとても落ち着くらしい。そんなときにこの朗読会のことを思い出す。
朗読にはそんなすごい力があると思うので、これからも頑張ってほしい」と
発言されました。
私などは読むことが好きだから朗読をしているだけですが、
朗読とはこれほど素晴らしいものなのだと改めて思いました。
前に並んでいる人たちは、その賞賛に値する人たちだと輝いて見え、
何かちょっと置いて行かれた気がして焦りを感じたりしました
私はこもれびの朗読会をまだ三回しかみていませんが、
毎回、今年が一番よかったと言えるような発表をされています。
マンネリ化しない、ひとつところに留まらない姿勢に学ぶことが多いです。
自分も頑張らないといけないなぁ、まずはどう頑張るべきかなぁ。
そう思わせて下さったこもれびの皆さんに感謝です。
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