またまた、まとめて映画の話
ホノカアボーイ![]()
ハワイの美しい海と、のんびりとマイペースで心温かな人々。
“めがね”や“かもめ食堂”に通じる癒し系の映画だった。
料理好きでいたずら好きの可愛いおばあちゃんビーさんを演じるのは倍賞千恵子。
この方、声に艶がある。ぽつんと一言言って画面から去るシーンが多かったのだけど、
後にその声の余韻が残るのだ。「良い声だなぁ」と何度思ったことか。
それに、新しいワンピースに気付いて欲しくて、ウロウロする様子がすごく可愛くて
さすが名優だと感心した。
主人公の青年レオが、ろくな食事をしていないのを知ったビーさんは、
毎日夕食を自分のところに食べに来るように言う。
毎晩、心のこもったご馳走を感謝しつつ美味しそうに食べるレオ。
彼はビーさんが作った料理を毎回写真に撮り、自分の部屋の壁に貼り付けている。
それはそれは美味しそうな料理が並んでいて、「何か美味しいものが食べた~い」と
思ってしまう。美味しいものは人を幸せな気持ちにさせてくれるんだなぁ。
ある日、レオは恋心を抱いた女の子に食事に誘われ、ビーさんのところに行くのを
すっぽかしてしまう。
彼はビーさんに感謝もしているし、ビーさんのことが大好きなのだが、
人と言うのは、慣れてくると親切な相手に甘えてしまうところがあるのかなぁ。
「この人なら許してくれる」と心のどこかで思ってしまう。そして、自分を大切にして
くれるその人のことを後回しにしてしまいがちなのだ。
最終的に彼は反省もし、またビーさんを大事にしていくのだが…。
登場人物は皆、思いやりのある優しい人々で、見る者まで優しい気持ちになれた。
だけど、何だかほろ苦い思いも残る映画だった。
おくりびと![]()
最初の上映の時は、夫が「何か暗そうだから観たくない」と言ったもので、
観られなかった。しかし、アカデミー賞を受賞して、再度上映し始めたので、
観たいと言うと、夫はあっさり承諾した。ミーハーなんだから~![]()
モッ君と呼ぶのも失礼に思われるほど、良い俳優になってるね、本木さん。
納棺までの所作の美しさには感心した。職業に貴賎はないとは言え
確かに、死人相手の仕事は、偏見をもたれがちなのだろう。
舅が亡くなったとき、映画とは少しやり方は違ったが、足の指一本一本まで
きれいに丁寧に洗ってくれたのには、驚いたし感謝もした。
それでも、あまり気持ちの良い仕事じゃないよなぁと思ったものだ。
映画の中では、最初は職がなくて仕方なくこの仕事についた主人公が
妻になじられ、友人にも白い目で見られ、遺族にも心ない言葉を投げつけられ
くじけそうになりながらも、納棺士としての誇りとやりがいを見つけていく。
思わず笑ってしまう場面もあれば、涙ぐんでしまう場面もあり、心打たれる
なかなかの名作だったと思う。
残念なことは帰り際、若いカップルが笑いながら出て行ったことと、
二十代前半位の女性が、母親と来ていて「皆が泣いてる意味がわかんない」と
話していたこと。
人それぞれ感じ方は違うのだろうけど、折角良い映画を観て、そんな感想かいと
情けないような、悲しいような、何とも言えない気持ちでしたよ![]()
鑑識米沢守の事件簿![]()
“相棒”の中では鑑識として登場する米沢さんのスピンオフ。
この人はドラマの中では音楽にも造詣が深いし、本にも詳しい。ゲームも得意だし、
落語も好きで、実に多趣味な人なのだ。その知識と鑑識としての優秀さから
右京さんも一目置いている。
彼も右京さんの優秀さに惹かれ、皆から鬱陶しがられている特命課に
協力的である。彼の一言に右京さんがヒントをもらうことも多い。
ユニークな風貌と、発言の面白さもあり、“相棒”ファンの間でも、人気が高い。
それでスピンオフとなったわけだが、さすがに華がない。
でも、折角米沢さんが初の主役なんだから、見ないとねという気持ちで見に行った。
まあ、あんなもんかな。よく頑張ったよ。というのが正直な感想。
相手役の刑事は、もう少し存在感のある人がよかったかなぁ。
しかし、あまり存在感のある人と組んだら、米沢さんがかすむしね。難しいところ。
犯人は、予想外。「そこ~?そこに行った?」って感じ。
客観的に見れば、映画で見るほどでもないかもしれないけど、観てよかった。
どうも“相棒”ファンは評価が甘くなってしまうのだ![]()


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